しばられない生き方 〜Reborn myself〜

四十路にして惑いまくりの中、自分の人生は自分で舵取りすることに四苦八苦することをつづっています。趣味のバイクや木工も書いています。

XR250(ME06) エンジンO/H シリンダー編

こんばんは。カズです。

久しぶりの記事です。

持病のオイルの異常燃焼がようやく解消したので記事にします。

 

 

なぜかオイルが減っていく

我が愛機であるXR250(ME06)。

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Xr250(ME06)

以前の記事に書いた通り始動性は改善しましたが、エンジンオイルの消費が激しいという問題を抱えていました。

中古で購入して間もない時には特に気ならなかったのです。でもある日バイパスで調子に乗って1**㌔出した時に、一瞬レブったような症状が出たので慌ててアクセルを戻したのですが、それを境にマフラーからの白煙が以上に出るようになり、同時にオイルの消費が多くなってきました。

年がら年中白煙が出ている訳ではなく、冷間の始動時は気にならないものの、高回転まで回した後の信号待ちの時には2ストのような白煙が混じった排ガスが出ていました。

 

いつも一緒に走るメンバーのペースだと結構エンジンを回すので、信号待ちだと「くせぇ!」とメンバーから苦情がくるくらいモクモクです。すかさず「2ストと思え!」と返すのですが、常にオイルの残量が気になるので、心理的には気持ちの良いものではありません。

実際に、朝の時点でオイルレベルゲージの真ん中くらいだったのが、丸一日走った後はゲージ下限スレスレまで減っている状態でしたので、何とかしなければならない症状でした。

 

オイル上がりの疑い&オーバーサイズピストン組み込みへ

症状からしてオイル上がりを疑いました。

というのも始動時に白煙が出るならオイル下がりだろうけど、走っていて白煙が上がることから考えて、ピストンリングかシリンダーの摩耗の可能性があると推測したからです。

一方で1.5万㌔程度の走行距離でそんなに摩耗するのかは疑問でしたが、疑わしいところから消し込んでいくのがセオリーということと、以前から興味があった社外ピストンを組むちょうどいい口実になったので、ワイセコの1㎜オーバーサイズピストンを組むことにしました。

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WISECOピストンキット



ピストンキット調達 from USA

まずは部品調達ということで調べてみたところ、Webikeが一番入手し易いと考えましたが、3万を超えます。

www.webike.net

 

もっと安く手に入らないか探したところ、ebayのUSAで1.5万と半額くらいでありました!

www.ebay.com

 

ただ、やはり送料と最大1か月の納期が掛かるというのがネックです。

送料に関しては3千円程度で、送料込みでも日本で買うより安いので問題ではありませんが、果たして1か月後に無事に日本に到着するのか?が気がかりです。

 

幸い、仕事の関係で2週間後にメキシコへ出張する予定があったこと、アメリカに出向している日本人のA氏も同じ目的でメキシコに来る予定があったことから、

  • アメリカのA氏宅をebayの送り先に指定させてほしいこと
  • 受け取ったらメキシコ出張時に持ってきてもらいたこと

を伝えたところ快諾してもらえました。ただし条件として日本のマヨネーズを持ってこいとのことでしたが、そんなのはお安い御用ですので取引成立です。(A氏は相当のマヨラーで、日本のキューピーマヨネーズを心から愛しています)

 

ボーリング&ホーニング加工依頼

部品調達の目処が付いたので、次はボーリング加工をしてくれる業者を探すことにしました。いずれにしてもピストンが手に入らないことにはボーリング加工もできない事はわかっていたので、メキシコ出張中の時間がある時にネットで探したところ、県内にあって加工実績が豊富そうな「Head Tuners」さんに依頼することにしました。

head-turners.com

明瞭価格だったこと、フォームからの問い合わせに対する回答が早くてわかりやすかったことも決め手でした。

メキシコではマヨネーズ取引で無事にピストンを受け取り、帰国してすぐにシリンダーピストンを発送し、約10日程度で納品となりました。加工料金はボーリング&ホーニング加工で1万円でした。

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シリンダーのボーリング&ホーニング加工後

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ピストン比較(左:ノーマル・右:WISECO)

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重量比較 ほとんど差はなし

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ヘッドガスケット(左:WISECO・右:ノーマル)

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ピストン外径(ノーマル:72.5㎜・WISECO:73.5㎜)

 部品組付け

シリンダーのオーバーサイズ加工が無事終わりましたので、順番に組付けていきます。

ひと通り写真を撮ったのでコメントしつつ貼り付けていきます。

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まずエンジン(腰上)分解

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エンジン分解

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ノーマルピストン ホーニング痕は薄くなっていた

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ヘッド 特に異常は見られない

 

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WISECOピストン組付け

 

それでもオイルは減っていく

逸る気持ちを抑えて、一つ一つを確認しながら組み上げてます。

ヘッドはバルブ周りをバラしてカーボンを落とし、バルブシールは新品にして組みました。写真にはありませんが、特に異常は見られませんた。

単気筒なので組むのは非常に簡単。腰上の組み上げだけなので、4時間もあれば組みあがりました。

 

さて、さっそくエンジンを掛けたらキック一発で始動。

ピストンの形状からして圧縮比が上がっているのはわかっていましたが、やっぱり排圧も力強く感じます。でも当然ですがキャブセッティングが必要です。

MJを一番手上げたくらいがちょうど良く、500キロほど慣らし運転をしたところで徐々に負荷を掛けていき、いよいよ排気ガスの白煙を確認してみたところ!

  白煙モクモクでした(涙)

想いもむなしくシリンダー加工前と変わっていないようです。ということはシリンダーヘッドの方なのか?

バルブシールは新品に交換したし、バルブの軸にオイルが焦げ付いたような跡も見られなかったし、どうにもオイル下がりだとは考えにくく、迷宮入りしてしまいました。

 

つづく